2014-10-25 第11歩 松阪福徳餅のさわ餅




10月の後半、仕事でおもちロードリーダーと和歌山の串本町へ。
帰り道、せっかくだからと松阪へ立ち寄りました。
お目当ては松阪市内のさわ餅。

 

さわ餅というと伊勢志摩一帯のおもちで、松阪はその外周地かなという印象。
向かったお店も三重以外では有名店ではないのですが、地元の人から勧められた福徳餅さん。

 

【JR松阪駅から500メートルほど ゆめの樹通りにある福徳餅さんの外観】

 

レビューの前にさわ餅の簡単な基礎知識を・・。
細長い形が特徴で、これは伊雑宮御田植祭の竹取神事にちなんだもの。


ここで使われる笹が訛って「さわ餅」になったということです。
細長い緑色のおもちをタテにつなげても竹のように見えるようです。

 

作り方はシンプルで、正方形のおもちにゆるめの餡を載せて折りたたむだけ。
構造がシンプルな分、素材・材料が問われるのかも。

 

【さわ餅をお皿に盛りつけたところ】

 

初さわ餅でしたが、どこかで食べたような風味。
新潟名物、笹だんごの餡に近いせいでしょうか。

笹「だんご」といっても実質は笹の葉にくるまったおもちでして、越後の餡は塩味が強めで少しくせがあることで知られています。

 

といっても、そこまで塩味が強くはなく食べやすいのです。
求肥に相当する巻いた餅部分がまた柔らかく食べごたえのある食感でもありました。
お店の方から早めに食べるように進言されましたが、確かに時間を追うと柔らかさを失ってしまいそうな求肥です。

 

【ゆるくはないものの、とろりとした食感の餡を近接撮影 室温は高めでした】

 

店頭には並んでいませんでしたが、五個をお願いしてから奥の方で作っていただいたようでした。
保存料は一切入っていないので、その日のうちに食べるのが肝要です。

 

一個110円で空いた小腹も満足。
おもちのレベルの高さから期待できるので、次回はお赤飯や福徳餅も食べてみたいものです。